さっちょんの部屋

坂東観音巡り⑥

水澤寺 樹齢700年の杉の木

 

坂東三十三観音霊場の札所巡りをスタートしました。

坂東観音は関東各地に33カ所の霊場が点在していて、時期や順番は自由に選んで周れます。ネットや本を読んでみた結果、一番札所を発願として三十三番札所で結願しようと思いました。

今回訪れたお寺は、群馬県にある2ヶ所 高崎と水沢の観音さまです。

第15番 白岩山 長谷寺(白岩観音)

白岩漢音は高崎駅より、群馬バスで約30分程乗り「ドドメキ」の停留所で降ります。バス停から約30分歩いた所に長谷寺が見えてきます。私は平日に訪れましたが、このバス1時間に1本なので帰りの時間は気を付けた方が良いです。

坂東三十三観音の公式ホームページを見ると「現在 本堂は建替え中。御朱印を求める場合は事前に電話連絡が必要」と出ていたので、町のお寺さんであると判断し12時から13時の間の訪問は避けようと思いました。

県道沿いにある長谷寺の開基は諸説あり、柳の木で彫り上げた十一面観音の蓮台の裏に「沙門行基」と刻まれており、この縁記が一般的に伝わっているようです。長谷寺のある榛名山は修験道が栄えた場所で、多くの役行者の修行の寺とされていたそうです。

本堂は武田勝頼が再建したもので、私が訪れた時は綺麗に建替えが終わった本堂に生まれ変わっていました。梁や彫刻などは残しつつ、建物の基礎から建替えており本堂の中は新築のあの木の香りで包まれていました。参拝時には必ず「般若心経」を合唱させて頂くのですが、音響効果もバッチリ!私の様な素人のお経でも勘違いするくらい気持ちよく唱える事が出来ました。

  

本堂の裏には山の斜面に檀家さんのお墓が立ち並んでおり、この日も墓参りをする方がいらっしゃいました。とてもシンプルではありますが、明るく気持ちの良いお寺でした。12年に一度午年に本尊の観音様の御開帳があるそうです。平安時代の仏像は極めて少なく群馬県の指定重要文化財になっています。

浅草の観音様もそうですが秘仏と言われると興味が湧いて見てみたいと思いますが、見せない事が魅力なのかもしれませんね。奥ゆかしさが「日本の美」ですから。

この日のお昼は、境内のベンチで頂きました。本堂を眺めながら晴れた春のの空の下で美味しく頂きましたが住職さんに見つかってしまい、断りもなく飲食をしていた事にバツが悪く早くお暇しよう思いました。

帰りの時間配分を間違えてしまい、バスを55分待ってしまいました。待っている間、当然することもなく携帯のバッテリーも少なかったのでガードレールに寄りかかりながら、ただ空を見てました。この日は黄砂が舞うと予報されていたので少し霞んでいましたが、何も考えずにそこから見える風景だけを見ていました。その時感じたのが、バスが来た時の喜びは東京では味わえないものでした。便利は感動を損ないますね。

第16番 五徳山 水澤寺(水澤観音)

1300年前、推古天皇の勅願により開基された水澤寺は今、女性のパワースポットとして人気がある様です。こちらの本尊 十一面千手観音様は伊香保姫の命を救った事から、女性の窮地を救う観音様として今なお親しまれています。

安産や子育て、縁結びのご利益があるとされていますが、本堂の隣にある六角堂は男女問わずの運気も上がるスポットとして人気がある様です。私も将来の自分の為にしっかり拝みたいと思います(得意の他力本願)

場所は高崎駅、もしくは渋川駅からバスを使っていけます。私が選んだルートは渋川駅から関越交通 伊香保温泉行きのバスに乗り、佛光山法水寺で降りて徒歩で約15分です。お寺の前にも群馬バスの「水沢」のバス停がありますが、運転時刻の関係で関越交通を選択しました。

私が訪れた日は平日にも関わらず、広大な駐車場は半分以上埋まっており多くの方が訪れていました。裏参道には野菜やご当地の特産品などの商いをしていました。

 

境内は私のような凡人でも分かるほど強いパワーを感じました。厳かな雰囲気ではなく、とても大きな物に守られている空間と言いますか、優しい空間でした。今なら何でも出来そう!とポジティブな気持ちにさせる場所です。皆に愛される理由が分かります。

五徳山から出る湧水は、水澤観音の霊泉とし財を成し、病を癒すとされお徳がある事から「五徳山」と山号が付いたそうです。毎日 多くの方がこの龍王弁財天のお水取りに訪れているようです。もちろん私も頂いて来ました!

本堂の裏に続く階段があり「水沢展望」と標されていました。

せっかくなので上がってみましたが、階段が終わると舗装がされていない木道で足元が悪く、歩くのが心配になって来たその時、小さい蛇が姿を見せました。最初はびっくりしましたが、仏の宿る山の蛇は、仏が仮の姿で修行をすると聞いた事を思い出しました。あまり姿を見せないこの時期に私に見せたのは何か意味があると思い、それ以上先に行くのを止めました。結果的にどうなのかは分かりませんが、先に進まなくて良かったような気がします。

番外編 水沢うどん食す!

日本三大うどん と聞いて思い出すのは讃岐と稲庭、後もう一つは?

群馬県の方々に失礼な話ですが、全く知りませんでした。個人的にうどんは好きで、家でも外でも好んで食べますが、水沢うどんは食べた経験は無いです。

今回、水澤観音の参拝にあたり色々調べたら「観音様のお参りが終わったら、うどんで締める」という内容が多かったので、私もうどん食べに来ました!

 

今回訪れたお店は「大澤屋」です。水澤観音の山門前に「うどん街道」があり、大きな看板ですぐに分かりました。水沢うどんの歴史は400年もの歴史があり、大澤屋は創業52年で開業より水沢うどんの技法や製法を守り続けて作っているそうです。

昼時の時間で、たくさんのお客様がいらっしゃいましたが、何とか席を用意して下さいました。大澤屋は伊香保に4店舗構えるうどん屋さんで、私が入ったのは2号店。4年前に改装したばかりで、とても綺麗で落ち着ける店内でした。

 

私が注文したのは「桐」のセット。ざるうどん・つゆ二種・舞茸の天ぷら・きんぴら・漬物です。うどんに塩味が付いているので、そのままでお楽しみ下さい。と、お勧めされたので一口頂きました。やっぱり水が良いからでしょうか、塩気は感じるのですが小麦の甘さも感じました。後、なんといってもコシの強さがすごい!モチモチなのにコシがあるので麺が汁に負けない!しかもツルツルで喉越し最高!美味い!

舞茸の天ぷらも群馬県産のものでサクサクで美味い!正直、見た目の量が少なく感じましたが十分に食べごたえのある量で満足出来ました。

 

お汁はお出汁のきいた醤油と、ごま汁。どちらも安定の美味しさで好みは分かれそうです。私は出汁の醤油味の方がうどんの旨味を感じて好きです。

よっぽど土産に買って行こうかと思いましたが、私が作ると絶対失敗するので止めました。お蕎麦が良い例です。また食べに来ようと誓いながら店を出ました。

美味しかった!ご馳走様でした!

 

最後に・・・

最後まで読んで頂きありがとうございました。

坂東観音も残すところ3県、十七札所となりました。江戸観音とは違い、なかなか思うように巡礼出来ないばかりか、不便な場所が多いです。前回の投稿でも記しましたが、今の生活に慣れてしまい私自身の怠慢とも感じます。

でもそのお陰で私の考え方も少し変わって来ました。人間、少しくらい不便な生活の方が心豊かに生きれるような気がします。少なくとも誰かを羨ましく思ったり、比べたりする事が減りました。

結願した時に、心に余裕を持った人に変われる事を願いながら、次の札所を目指したいと思います。

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satchon
当ブログにご訪問頂きありがとうございます。 自由に生きたい!本気で切実に願うアラフィフオンナ(^‐^)vです。 25年間 大手飲食店で勤務してきた経験や、日常の些細な事を気ままに語る雑記ブログです。

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