おもしろ出来事

坂東観音巡り②

星谷寺の仁王像

 

坂東三十三観音霊場の札所巡りをスタートしました。

坂東観音は関東各地に33カ所の霊場が点在していて、時期や順番は自由に選んで周れます。ネットや本を読んでみた結果、一番札所を発願として三十三番札所で結願しようと思いました。

今回 厚木、座間、横浜に向かいました。

第6番 飯上山 長谷寺(飯山観音)

本厚木駅からバスに乗って「飯山観音前」で下車し、長谷寺に向かいました。バスを降りてから山門に向かって歩いていると川?が流れているのですが、その川を挟んで桜が植わっており、桜の咲く頃は大変見事な桜並木になるそうです。

山門からは細長く続く石段は、なかなか心折れる段数があります。私は今回、車道側を選びテクテク坂道を登って行きました。この辺は白山のハイキングコースにもなっており、大きめのリュックを背負った方達と何組もすれ違いました。これからは良い季節になりますね。

お寺の入り口に仁王門があります。よく目にする仁王様は睨みを利かせて立っていらっしゃいますが、ここの仁王様は目がクリッとしていてどこか愛嬌すら感じます。山門は2020年に改修工事がされていて大変綺麗な門でした。

この門はただ綺麗な門ではなく、私自身に衝撃を与えるものでした。門の真ん中に彫刻が施されているのですが、お釈迦様が我が身を投げ出してお腹を餓死寸前の虎の親子に食べさせる内容のものでした。慈悲と布施の心を表しているらしいのですが、なかなか出来る事ではありません。参拝前から考えさせられる内容でした。

仁王門をくぐり本堂に向かいました。高野山真言宗のお寺で十一面観音菩薩がご本尊でした。弘法大師 空海上人が教場し、源頼朝公が指示により建立し、行基自らが手彫りした尊像が観音さまの胎内に納められている、と言われています。有名な方達がこの白山を祀っているんですね。

また本堂横から白山の展望台に行ける舗道があり、そこからは相模平野が一望出来ます。お天気の良い日はそこでお弁当を食べたら、より美味しく感じそうです。

参拝が終わって御朱印を頂きに寺務所を訪れたら、気さくに話しかけて頂き「気をつけて巡礼を楽しんで下さい」と温かい言葉をかけて頂きました。

第8番 妙法山 星谷寺(星の谷観音)

小田急座間駅より徒歩5分程の場所に位置するお寺で、何でも七不思議が存在するお寺のようです。

入り口には躍動感溢れる仁王様が立ってらっしゃいます。敷地内は大変綺麗に手入れがされており、気持ち良く参拝が出来ました。この敷地内に七不思議が隠されているようなのですが・・・

  1. 撞木が一つの梵鐘 鐘を撞く丸い部分が通常2つあるのに1つしかない
  2. 咲き分け散り椿 1本の椿から5通りの花が咲く。また花弁が1枚ずつ落ちる
  3. 観音草 境内の草で病気を治したと言われている
  4. もみじの老木 幹が乳房のようになっている
  5. 不断桜 1年中、どこかの枝で花を咲かせている
  6. くすの木の化石 揺すると水の音がする
  7. 星の井戸 井戸を覗くと昼間でも星が見える

実際に見る事が出来たのは梵鐘で確かに1つしかありませんでした。また椿も植わっていましたが花をつけておらず、確認はしておりません。でも夢があって良いですよね。パワースポットならでは逸話ではないでしょうか。仏心のある方や、信仰熱心な方はこの七不思議を体験出来るそうです。私はまだまだのようです。

 5通りの花が咲く椿

私が訪れた時は2月下旬で可愛い梅の花が咲いており、冬の厳しさも終わりを迎えているのかな?と感じました。

また檀家さんではない星の谷観音さまを信仰されている方も何人かいらっしゃいました。境内には弘法大師さまの銅像があり熱心に手を合わせている方や、私以外に御朱印を求める方など、町のお寺の雰囲気もありつつ格式も感じさせる、そんなお寺でした。

第14番 瑞応山 弘明寺 (弘明寺観音)

京急線 弘明寺駅より徒歩2分位の所に位置するお寺です。横浜最古のお寺とされていますが、激動の歴史があったそうです。弘明寺のHPをみると「無住職」の期間があったり政府から御朱印を没収されたり・・・

というのも、徳川家康公は「仏様を信仰しなさい!各家庭で菩提寺を持ちなさい!」と民間人に御達しがあったそうです。各所帯分のお墓を用意するのですから、当時はあちこちにお寺が出来たようです。そんな江戸時代から明治時代になり「天皇様や皇族こそが我々の神だ!氏神さまを信仰しなさい!」と変わったそうです。現在、お寺や神社があちこちにあってお参り行くんですね。

そんな苦労がありながら、弘明寺が再建し今は地域に愛されるお寺になったようです。

京急線の他に横浜市営地下鉄にも弘明寺駅があり、こちらからは徒歩6分位でお寺に着きます。駅を出てすぐ「弘明寺商店街」があり、地域の方達がお買い物をされていました。この駅も商店街もお寺の住職さんと地域の住民が一丸となり、町興しとなったそうです。お寺と住民が一つになる。家康公が望んでいた本来の姿かもしれませんね。

私が参拝に行った日には、境内で写生をしていたり横浜ベイスターズのグッズを買い求めたり(売ってました)。もちろん参拝している方も多くいらっしゃいました。山門を潜り本堂に向かう途中に「とげぬき地蔵」が鎮座しているのですが、年配の女性が熱心にお参りをしてお地蔵様の体を撫でていました。お地蔵様は地域の方達の信頼も厚いらしく、ピカピカに光っていました。

本堂の横に大師堂、空海上人がいらっしゃいます。お堂の前に立ち手を合わせていると涙が溢れてきました。私は、観音巡りを繰り返している内に時折 お参り中に涙を流す事があります。勝手に「清められて煩悩が減っている」と解釈しているのですが、観音さま以外で涙が出る事が初めてで自分でも驚きましたが、自分の煩悩が1つでも少ない方が良いのでドンドン泣いていきたいと思っています。角のある四角より角のない丸になれるように仏様に願うばかりです。ここの空海上人は、まるで生きているかのような存在感でした。

最後に・・・

最後まで読んで頂きありがとうございました。

横浜では、中華街に寄り道しました。久しぶりに訪れましたが平日とは思えない程、大変賑わっていました。前日にネットで調べて人気のお店をピックアップ。豚まん・ごま団子・小籠包を食べ歩き。シメはラーメンを食べてお腹一杯にして帰って来ました!気持ちもお腹も満たされた横浜でした!

 
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satchon
当ブログにご訪問頂きありがとうございます。 自由に生きたい!本気で切実に願うアラフィフオンナ(^‐^)vです。 25年間 大手飲食店で勤務してきた経験や、日常の些細な事を気ままに語る雑記ブログです。

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