ホストファミリーの家は、車のタイヤの卸業を営んでいました。経営状況は分かりませんが恐らく上場だったと思います。ヨコハマタイヤも多く扱っていて、日本製は質が良くてアメリカでも人気だよ!と言っていました。
当時リバーモアは郊外に位置し、とても静かでアメリカの中でも治安の良い立地でした。またリッチな家族が多いのか、あれがスタンダードなのか?5LDK+バストイレが1階と2階にあり、部屋1つ潰してビリヤード台と暖炉が設置されてました。とにかくオシャレな家でした!日本では出来ない泡風呂も体験♪とにかくゴージャスな家庭でした。
私の部屋は客間の扱いだと思うのですが、キングサイズのベッドが用意されてました。今考えると豪邸だったなぁ、と思います。でも私は豪邸に慣れていないので、とにかく落ち着きませんでした 笑
1日のスケジュール
7:00 お母さんの「wake up!」で起きて、準備と朝食。お母さんお手製のランチを持ってクラスへ出発
8:00 日本から一緒に来た仲間達とクラスを楽しむ。レベル的には小学校高学年位。
14:00 クラスが終わって家に帰ったり、誰かの家に行ってお茶を楽しんだり。正直よく覚えていません。
19:00 家族で夕食。この辺の記憶も曖昧 笑
21:00 死んだ様に就寝
平日はこんな感じですが、怖いのは週末。クラスは休みなので朝から晩までアメリカンです。日本語が話せないってキツイんですよ。最初の頃は、しっかり英語で返そう。とか、分かるまで聞いたりしてましたが、だんだん日本語で会話してました。不思議と伝わるものです。たぶん私の表情や手振りで家族に伝わっていました。果たしてホームステイの意味とは? 笑
クラスの他にも、メジャーリーグ観戦やボーリング大会、ファッションショー?、ハロウィンパーティ(8月になぜ?)、他にも家族が色んな所に連れて行ってくれました。メジャーリーグ観戦のスタジオのホームは「A’sエイズ」というチームで、ど迫力で終始興奮しました。選手が投げても打っても、皆で立ち上がって大盛りあがり!もちろんウェーブもスタジオ名物ホットドックも堪能。とても楽しかったです。後、映画にも行きました。もちろん字幕も吹き替えもありません!私でも楽しめるように「ロジャーラビット」を観ました。ストーリーは何となく分かりましたが、細かい所は分からないし皆が笑いだしても「どうしたの?」て感じでした 笑
3週間の滞在で、何とかヒヤリングまでは出来る様になりました。感覚としては3ヶ月ホームステイしたら、簡単な会話までは出来るようになるかな?と思いました。今は小さい頃から英会話を学ぶ環境なので、それ程抵抗もないと思いますが、何しろネイティブな英語は初めての経験だったので「発音が全く違う!」と違和感から始まった事を覚えています。これは「なまり」だと思うのですが、例えば「WHATホワット」ですが「ホワイ」と発音するんです。私が知ってる「ホワイ」は「WHY」つまり「なぜ」です。最初は会話にならなくて、会話を諦めていましたが、ある時 前後の単語や文法で会話を成立させる事に気づき、少しづつ会話が出来るようになりました。またある時「jast moment please! チョット待って」と言ったら、「WOW!It’s good!」と驚いていました。たぶんですが「wait」と頻繁に使うので、言い方にビックリしていたようです。もはや私がビックリです。
英会話で必要な事は、文法や発音は大した問題ではない。大事なことは積極的に話しかける事だと学びました。「who are you」は絶対に使うな!「what’s your name」にしなさい。と、教わりましたが、アメリカ人同士の会話ではそれ程問題では無いようです。もちろん地域柄や時代もあるかもしれませんが、初心者の英会話はその事よりも大事なステップが有るように感じました。
日本語が全く通じない国に行って、日本の文化を全く知らない家族と一緒に生活した3週間は、私を大きく逞しくさせてくれました。国や地域が変わっても私達は同じ人間です。会話はコミュニケーションの中で最も重要な方法かもしれませんが、会話だけが全てではない!と思いました。
日本に帰国した後、なかなか時差ボケが治らず体調も悪かったので病院に行ったら「胃潰瘍」と診断されました。やっぱり極度の緊張が続いていたんですね。私、よく頑張った!