さっちょんの部屋

坂東観音巡り⑦

中禅寺湖

 

坂東三十三観音霊場の札所巡りも中盤です。

坂東観音は関東各地に33カ所の霊場が点在していて、時期や順番は自由に選んで周れます。ネットや本を読んでみた結果、一番札所を発願として三十三番札所で結願しようと思いました。

今回の投稿は、栃木県の栃木市と日光市の2ヶ所と、番外編で日光山 輪王寺です。

第17番 出流山 満願寺(出流観音)

出流観音

栃木市出流町に位置する満願寺。勝道上人が日光山を開山した後、この出流山を開基したそうです。中禅寺湖にいた上人に「中禅寺湖の水が地下を通り、南にある観音浄土に続いている」というお告げを受け、水の音を頼りに進むと霊水が湧き出る岩屋があった。崖を登った先に千手観音の姿があったと縁記に記されています。

また不思議なご縁で、なかなか子宝に恵まれない女性がこの山(霊窟)に籠もった所、翌年男の子を授かり、その子が勝道上人だったそうです。上人はお腹にいる時から観音さまの子だったんですね。そして自分の手で開山し現代に受け継がれているんですね。上人ゆかりの霊窟は、本堂の裏にある奥の院に祀られています。

栃木駅よりふれあいバス(市民バス)で約1時間。終点 出流観音で降りてすぐです。山門は1734年に、また本堂は1368年に建立しましたが山門以外は全て火事で焼失してしまい1764年に再建したそうです。※HPより引用

小さいお子さんが、この仁王様を見て「こわい!行くのヤダ!」と泣いてました。凄い形相で睨みつける姿は、私達でも怖いです(笑)お子さんのその素直な感想に、少しホッコリしちゃいました。

本堂の御本尊の千手観音菩薩は、弘法大師 空海が一晩でその姿を刻みあげた観音さまと記されています。

奥の院

勝道上人が見たこの鍾乳洞は、ライトの効果もあるかもしれませんが、大変神々しく「すごい…」と、思わず声に出るほど美しい物でした。 厳かな空気に包まれており、全てのものを浄化してくれるような場所でした。

奥の院までは舗装されていない山道を片道1.5km歩くので、訪れる際の服装や靴には注意が必要です。

また奥の院の近くには大悲の滝があり、ここで滝行をするそうです。現在も一般の希望者は受付を承っているそうです。滝の上には毘沙門天が祀られていて、この滝に打たれたら身も心も清まりそうです。

とても神秘的な場所でした。新緑が気持ち良く山の景色を見ていると、リフレッシュと元気になりますね!マイナスイオンとアルファ波の効果でしょうか。少し疲れを感じたら山の緑はお勧めです!

第18番 日光山 中禅寺(立木観音)

世界遺産 日光山輪王寺の別院、中禅寺が十八番札所です。開山は勝道上人で、784年にご本尊の千手観音菩薩を一本の桂の立木に彫り、建立したと記されています。今でも菩薩は地に根付いており、参拝者から観音様の足元は見えません。

場所はJR・東武線 日光駅より東武バスで約35分、リッツ・カールトン日光で下車し徒歩15分程に位置します。

リッツ・カールトン日光は、リッツ初の温泉を取り入れたホテルで、奥日光の手つかずの自然と調和するように設計されたようです。ぜひ泊まってみたい!と、横目で見ながら中禅寺を目指しました。

ご本尊である十一面千手観音菩薩は6mで大変大きな観音さまですが、とてもお優しいお顔で美しい姿です。威圧感は全くなく、そっと見守っている様な感じでした。節目がちですが目の前に立って見上げると目が合う様な気がしました。安心感があって逢えて良かった。と、思いながら見上げていました。

本堂から見える中禅寺湖は絶景でした。

観音堂の屋根が重なりあうように建ててあって、日本建築の繊細さと美しさがありました。その先に中禅寺湖が眺望は最高でした。

「身代わりの瘤」を擦ると、身体の不調を身代わりになってくれると言う瘤です。実際、木に大きな瘤があって不思議な木でした。

この坂東の札所巡りを始めた時に中禅寺の観音さまには、早くお逢いしたかった観音さまだったので、お目にかかれた時は本当に感動しました。とても美しく気品を感じる姿は自然と手を合わせようと思わせる物でした。出来ることなら写真を撮って待ち受けにしたい・・・

番外 日光山 輪王寺

日光と言えば東照宮と輪王寺!と勝手な私のイメージがあり、ちょっと寄ってみました。輪王寺には何度か訪れた事はありますが、世界遺産に認定されてからは初めて参拝します。

場所は日光駅より徒歩30分程の場所に位置します。

輪王寺も勝道上人が建立したお寺ですが、その後天海上人や源頼朝、徳川家康が日光山に強い信仰があり、今も多くの方が参拝に訪れる最強パワースポットです。

何でも江戸城を守る為に家康公が天海上人に相談をした所、江戸城の鬼門当たる北東に上野の寛永寺を建立し災から守り、良い「気」を取り得れる為に日光東照宮を建立しました。地図上では寛永寺から日光東照宮を一直線で結ぶと、その線上に江戸城があるそうです。天海上人自ら寛永寺の住職となり、家康公と共に平和な江戸時代を守り抜いたと言われているようです。

私が訪れたこの日も、大変多くの方が訪れていました。もっとも多かったのが修学旅行や課外授業と思われる学生達です。私も小学生の時に学校の授業の一環で来ました。幼心で神聖な場所だなと肌で感じましたが、やっぱり大人になってから来た方が感動が大きい様な気がします。何度来ても新鮮な気持ちで手を合わせる事が出来る場所ですよね。

外国の方も多くいらしていて、お寺さんが英語で解説や案内をしていました。世界遺産ですもんね、めっちゃグローバルな光景でした。

日光は何度来ても「また来よう!」と思わせる場所です。家康公や光圀公が、世界の平和を今なお願い続けているんでしょうね。また、その意志を日光の人達が受け継いで守っている場所だから魅力溢れるパワースポットになっているんだと思います。日光最高!

 

最後に・・・

最後まで読んで下さりありがとうございました。

今回は念願の中禅寺の観音さまに行けて大満足の観音巡りでした。可能であればもう少しお側にいたかったのですが、他の参拝者の方も多く何しろお寺さんが心配するのではないかと思い、切り上げてお堂を出ました。だって中年女が手を合わせながら観音さまを見てそこから離れなかったら心配になりますよね?もしくは不審者か・・・

後、大黒天のお堂に勝手に入ってごめんなさい!ドアが開いていたので自由に入って良いのだと思っていました。大変ご無礼致しました!

ABOUT ME
satchon
当ブログにご訪問頂きありがとうございます。 自由に生きたい!本気で切実に願うアラフィフオンナ(^‐^)vです。 25年間 大手飲食店で勤務してきた経験や、日常の些細な事を気ままに語る雑記ブログです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA