以前住んでいた我が家には、3坪ほどの小さな庭に藤棚がありました。日本の藤ではなくアメリカンフジと呼ばれるもので、とてもダイナミックで香りも濃厚。この時期になると、たくさんの花を咲かせ視覚と嗅覚で楽しませてくれる藤棚でした。
この休日その藤棚の思い出を胸に、藤棚の名所と呼ばれる場所に行ってみました!
藤棚が見たい!
亀戸天満宮
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藤は終わってました 涙
何とか収めた一枚の写真。藤っぽいのが見えますがイメージしていたのと違ーう!もっと満開の下がり藤を楽しみたかった。甘い香りと上品な花の房を、下から写真を撮って満喫したかったのに・・
下を覗いてみたら、亀と鯉が優雅に泳いでいました。陽気も良いので亀は石の上に上がって日向ぼっこでしょうか?「今頃来たって遅いよ!」とバカにされている様にさえ感じました。
天気の良いGW。屋台もたくさん出て観光客も多く、すごく活気に溢れていました。少しずつ当たり前の日常が戻りつつあるのかな?感染拡大は怖いけど、皆んなの活気を感じる事は何だか嬉しいですよね。
ちなみに天満宮は長蛇の列だったので、参拝は割愛です 笑
船橋屋
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時期的に藤棚は諦めました。あしかがパークに行けば咲いている事は知っていたのですが、距離的に無理です。だったら根津神社のツツジを見に行こう!と、天満宮を後にしました。
天満宮前のバス停で「上野公園行き」に乗る事を決めて、時刻表を調べたら約20分待ちます。小腹も空いたし、せっかくだから隣の船橋屋で くず餅を購入。モチモチのくず餅と、上品な甘さの黒蜜。優勝間違いなし!久しぶりの船橋屋を堪能しました。
創業217年の超老舗。味は当時の物かは分かりませんが、少なくとも40年は変わってません。私の舌は そう感じております。
店の前では「お土産」と「店内食事」の2つの入口に分かれていて、両方とも大行列!その隣でひっそり、カップに入った「歩きながら食べられるくず餅」の窓口発見、即買いです。透明のカップには藤棚の絵と船橋屋の文字がプリントされていました。
上野公園
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旧東京音楽学校奏楽堂
バスの中で・・
根津神社のツツジ情報をググってみたら、5月1日で「つつじまつり終了」の文字が・・
とことん花に縁が無い今日のワタシ。しかし無常にもバスは根津に向かっています。
さて、どうしよう・・
そもそも家を出る時に亀戸天満宮の情報を調べずに来てしまった私が悪い。遊びでも準備が大切なのネ、と深く反省しました。この反省は生かされるかは不明ですが・・笑
幸いにも、このバスは「上野公園」行き。花がダメなら公園散策で良くね?と思い上野の山に向かいました。
上野公園
上野公園もたくさん人が出てました。シートを敷いて森林浴を楽しむ人や、家族でピクニックをしている人、木陰で本を読む人など、それぞれで楽しんでいるのを見てほっこりしました。本当はマスクなしでマイナスイオンを思いっきり吸いたい!そんな気持ちでテクテク歩いていました。
「夏の上野公園は結構好き」
以前の職場で、東京藝大に通うアルバイトの女の子が言っていた言葉です。確かに気持ち良いですよね。木々が丁度 日よけになって自然を満喫出来る場所ですもんね。ただ真夏は蝉の音と蚊の攻撃が少々苦手でもあり、私はやっぱり藝大生の意見には賛成出来ません。今この時期が最高です!
噴水の近くまで来た時に、少し空気がひんやりしてきました。もう少し近づいてみたらミストシャワーを浴びていました。多くの子供達は噴水の水場に手を入れて喜んでます。
何から何まで私をほっこりさせてくれました!感謝!
上野東照宮
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東照宮近くまで来た時に、ある看板を発見しました。
上野東照宮 春のぼたん祭 4月9日(土)~5月8日(日)
花が見れる!何が何でも花を見てやる!と、目的が変わっている事を感じつつ東照宮に向かいました。
家康公が祀られている、上野東照宮。江戸時代初期に創建されて、天災や戦争、火事などから免れている重要文化財だそうです。大仏様は胴体を失っているのに東照宮は無傷とは、やはり家康公が宿っているんでしょうか。とても偉大で神秘的な話です。
実は初めて鳥居をくぐりました。近い場所にあると来ないもんですよね。東京の人間は東京タワーに登らないに近い感覚だと思います。初めて目にする上野東照宮は日光東照宮に退けを取らない豪華絢爛な社殿、そして重厚な五重塔、その一角にボタン苑がありました。
ちなみに東照宮は長蛇の列だったので、参拝は割愛しました(Part Ⅱ)笑
ぼたん苑
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入場券を買い中へ進入。そこは別世界でした。
たくさんの種類の牡丹が咲き誇っていました。花の大きさに合わせた番傘も良い演出で、大きな花が見事でした。行き届いた庭園は良き日本を表しています。
色とりどりの花達。大小様々な牡丹の花がドヤ顔で咲いてました。
「花はただ咲く ただひたすらに」
だから綺麗で堂々としているんですよね。手を加えれば、より綺麗に咲かせる事が出来る。一本道で迷いがない生き方ですよね。花の命が終わったとしても、自分の子孫(種)を残す。私達人間を無限に癒やして楽しませてくれる存在です。
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庭園を歩いている時に、ふと思い出した事がありました。
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」
気品ある美人の形容の言葉ですが、以前 私の母親が「私の事でしょ?」とシレッと言ったのを思い出しました。当時そのセリフを聞いた時、もちろん意味は理解していたので、驚きと衝撃が走りました。「え?」と普通に聞き返しました。恥ずかしくないのかな?とか、どんな顔して言っているのかな?とか、意味分かっているかな?とか、ボケが始まったのかな?とか 笑
まぁ、今でも言ってますけど。
言うのはタダだし、本人の自由ですし。その図々しさがあれば何も怖くないだろうな、と羨ましくも思えます。
ちなみに、芍薬も咲いてました。芍薬を見て思い出した事です。
最後に・・
コロナの感染拡大を受けてから、初めての制限がないGW。
仕事を辞めて、初めてGW中に観光地に行きました。きっとコロナ前は、もっと賑わいも活気も有ったんだろうな、と感じながら巡っていました。
天気の良い日に外に出て、思うままに行動するって本当に気持ちが良いし、リフレッシュ出来ますよね。疲れて家に帰って来ても、その疲れが心地良いのが嬉しい。人間にはレジャーが必要なんですね。
早くコロナに気を使わずにレジャーに楽しめる日が来ますように!