「コミュニケーションを取るのは得意ですか?」この質問に「いいえ」と回答する方は是非読んで下さい!
コミュニケーションとは何か?
コミュニケーションの意味を調べると意思疎通と出ます。でも多くの方は『会話』と思っているのではないでしょうか?会話が無くても『目・耳』から入る情報は多いです。相手の表情や声のトーン、雰囲気など『言葉』以外で判断出来るものです。但し普段の相手の状態を知っているが前提が付きます。普段が分からないのに、目だけ見ても分りません。『観察力が必要である』という事です。
つまり意思疎通とは『お互いが相手の事をよく観察していて、お互いが相手の事をよく理解している」事だと思います。
でもこれって理屈ですよね。そもそも相手の事が分る位なら、コミュニケーションで悩んでないよ!という声が聞こえそうです。
ではこんな考え方はどうでしょう?自分より年下の子を観察してみます。自分もその子と同じ様な教育や生活をしてきている筈です。『自分の一番古い記憶は何だろう?夢中で取り組んだ事のきっかけって何だろう?』みたいに、自分の経験を重ねてみます。そうすれば相手の考えも近づけるのではないでしょうか?
逆に年上の方だったら、兄弟や両親、親戚の人達、学校の先生など身近に年上がいますよね。その人達の考えや行動を観察すれば、少しは想像出来るのでは無いでしょうか?
私達は生まれながらにして社会の中で生きています。その社会が狭いものでもベースは一緒です。経験してきた事から想像力を働かせていけば、何となく相手の感覚が掴めると思います。
コミュニケーションの最初のポイントは『相手に興味を持ち 知りたいと思う事』から始まると思います。魅力のある人や仲良くなりたいと思う人を観察してみましょう!
送り手と受け手、難しいのは受け手
会話はキャッチボールの様に投げたら受けて、受けたら投げる事の繰り返しです。
会話では『送り手のスキル』と『受け手のスキル』では『受け手のスキル』の方が高いスキルが求められると言われてます。以外だと思う方が多いと思いますが、相手の言わんとしている事を、自分の体験した経験から想像力を働かせて理解しようとするスキルが必要だからです。『1聞いて10を知る』様にポイントで聞くのでは無くラインで聞くと理解も深まり、相手もストレスが半減してより会話が弾みます。
話しをするのが苦手なのは、自分が相手の話を理解出来るか不安から来るものなのです。
これを克服させる為に本や新聞など活字で情報を得る習慣を付けてみたり、今時と思うかもしれませんがラジオを聞いてみるのも良いと思います。私はYouTubeのライブをイヤホンで繰り返し聞いたり、小説を読んだりしています。映像が無い状態で耳や活字からの情報だけで想像し解釈する、事を好んでやってます。
では、『送り手のスキル』は低いままで良いのか?というと、そういう事ではありません。1つの事を説明するのに言葉を多く知っていれば伝えやすくなりますし、相手にどうすれば理解してもらえるか?と考えながら伝えるスキルが必要となります。
ここでは相手が自分の為に工夫しながら説明してくれる、という事を理解してしっかり聞く事です。その為には相手の目を見て聞く事が必要です。その真摯な姿は相手にも伝わり、よりしっかり伝えよう!と熱が入ります。より会話が進むと思います。
このスキルが習得出来れば、知らない人とでも会話に緊張が少なくなると思います。毎日の習慣が必要ですが、せっかく人間に生まれたんです。動物界の中で会話が出来るのは人間だけです。この特権を最大限に生かしましょう!
話し上手は聞き上手
聞き方の上手な人、つまり聞き出す質問力を持っている人は話上手です。初対面の人にアレコレ聞き出すのは抵抗あるかもしれませんが、前提条件が揃っていれば質問出来ます。
私の例ですが、仕事の一つに『面接・採用』があります。まさに初対面の人と話をして相手を知るスキルが求められます。この面接で『共に働ける仲間』を見つけ出すので、最初は手を変え品を変えで沢山質問をしました。でも思っていたのと違うとか、チームが築けないとか沢山の失敗をして学んでいきました。
つまり沢山質問する事で、ゴールがブレてしまうのです。面接に要する時間は約30分。沢山質問すると自分の頭の中で整理するのに時間がかかり1時間ほど使った事もありました。ですので想像力をプラスしたのです。面接の質は格段に上がりました。質問の回答で毎回『なぜ?』をプラスして考えたのです。
例えば・・・
「好きな食べ物はなんですか?」の質問に対し「リンゴ」と回答。
私は『沢山ある食べ物の中で、なぜリンゴを選んだのか?』と考えます。深堀の質問で「果物が好きなの?」と尋ねると「普段、果物はそんなに食べないです」と答えてくれた とします。
私が『なぜリンゴを選んだのか?』という質問の本質を見抜いている子なら『リンゴは沢山の品種があって、気分で選ぶ事が出来るから』など、質問の本質の回答をしてくれます。この例では『質問の表面だけ』の回答です。このやり取りで私の想像力を働かせて、採否が決まるという流れです。
あくまでも一例です。これが全てではない事をご承知おき下さい。
聞き上手に必要なもの
① 聞き出す準備
表情は豊かな方が良いでしょう。無表情な人に話をしても、相手は手応えがなく多くの情報を出してはくれません。
声のトーンや量も相手に合わせた方が、相手にとつても話しやすい環境になると思います。
アイコンタクト、準備の中ではこれが一番大切かもしれません。相手の目を見て聞く事で送り手の熱量も変わります。但しあまり熱心に見る事で、相手が緊張してしまっては逆効果ですので程々に。
② ファーストインプレッションが大切!
第一印象という意味です。目線を合わせて笑顔で挨拶したら、相手への印象や心象がグンと良くなります。
人間は第一印象でその人の8割を決めると言われています。第一印象が良いと、その後の言動は良い方に印象付ける事が出来ます。逆に第一印象が悪いと、その印象をリカバリーするのに倍以上の労力が必要となるのです。
最初の印象や心象はとても大切という事です。
③ 相手の話に共感する
相手の喜怒哀楽に合わせて話の歩調を合わせて、相手の感情や考えに共感するのです。
あまり大げさにすると嘘くさくなってしまいますが、自分の話を共感してもらう行為は悪い気はしません。沢山の情報を出してくれるはずです。
この時の注意点は『相手の話を遮らない』という事。途中で話の腰を折ると相手は冷めてしまい、話を止めてしまいます。相手の話は最後まで聞く事!質問や詳細はその後で聞く事が鉄則です。
また共感して話を聞くテクニックとして『相づちを打つ・頷く・復唱や言い換える・黙って聞く』です。この方法を使うと大抵の情報は得られます。もちろん目線を合わせている事が前提です。
④ ネタは無くても何とかなる!
先ほどのテクニックを利用すれば、ネタなど無くても会話は成立します。
以前、面接時にこのテクニックを利用したら30分で終わらない事が頻繁にありました。採用後に「沢山 話をしてくれたよね!」と言ったら「私、人見知りなんです。でも店長が聞き出すのが上手いから!」と言われた事があります。
多くの方は人見知りだと思っています。特に日本人はシャイな方が多いので、より人見知りだと認識している方が多いです。でも話しやすい環境や、相手が自分の話を聞いてくれる事が分れば、沢山の情報を出してくれるのです。
これが『聞き上手』だと私は考えます。相手の話をドンドン深堀していきましょう!
最後に・・・
私は自分で話上手だとは思っていません。以前の上司に「説明が長すぎて分かりにくい」と指摘を受けた事があります。その言葉が今でも頭に残っていて、相手に説明や話をする時に身構えてしまいます。でも多くの方は私に「話しやすいし、さっちょんの話も楽しい!」と言って下さいます。
会話にもTPOがあり、その時の場面で話し方や言葉の選び方が必要なんですね。あのスティーブ・ジョブズも、5分のプレゼンに丸2日のリハーサルをすると聞きました。信じられないですよね。自分の言葉を伝えるには有名な起業家も努力されているのです。
私も相手へストレスを与えずに、自分の言葉を伝えられるように工夫し努力します!