さっちょんの部屋

本当に経験した怖い話

私が18歳から27歳にあった本当の出来事です。科学的に解明出来ない心霊系の話ですので、信じるか否かは皆様次第です。

始まりは1990年 夏

私自身の生活が一変する原因

この年の夏、父親が仲良くしていた仲間達とその家族で、ある観光地に2泊3日で行きました。私としても高校生最後の夏だったので、色んな事をやりたい気持ちが強くいつもに増してこの旅行を楽しみにしていました。

一か所に3日間の旅行です。ゆっくりと観光を楽しみました。そして事件は起こりました。有名なダムの観光に訪れましたが、そこで不思議な光景を目にしました。

全く風が吹いていないのに、白い帽子が風に吹かれて飛んでいくのをハッキリみました。余りにも自然で驚きはなく、ただ誰も帽子が飛んでいる事を不思議に思わない事が私にとって不思議でした。『なぜ誰もがダムを見ているのに騒がないんだろう?帽子が見えないのかな?』次の瞬間、白い帽子が消えました。水の中に消えるには不自然な位、パッと消えました。『見間違い?何を?白い帽子はハッキリ見たのに・・』

この時、若干の不安がありました。なぜかと言うと今まで霊感は多少あると思っていましたが、これほど胸騒ぎを感じたのは初めての経験でした。『何も無ければ良いな。あんまり引きずるのは止めよう!』引きずると本当に引っ張られる様な気がしたので、気持ちを切り替えました。

最高に怖い体験

夏休みも終わりに近づいて来た頃、朝6時頃に暑くて目が覚めたのですが、体が全く動かない状態でした。

『これってもしかして・・噂の金縛り?』私は金縛りの経験が無かったので、初めは好奇心の方が大きかったです。『本当に動かないんだ!体が鉛の様に重い。これは怖いね』なんて呑気に考えていたのです。

でも、だんだん恐怖の方が勝ってきて『このまま戻らないってあるのかな?』とか『なんかヤバいかも?』と考える様になり、『早く元に戻りたい!今の状態を確かめたい‼』と、頑張って目を開けようとしました。『どうやって目って開くんだっけ開かない!』と試行錯誤しながら少し薄目を開きました。

見覚えのある部屋の隅に白いワンピースを着た女の子が立っていました。すぐにダムで見た白い帽子の持ち主だと分かりました。

『これ本気でヤバいヤツだ!』

その子は全身ずぶ濡れで、長い髪は前に垂れていました。両手はダランと両脇に垂らして生気なく立っていました。声や音は全く聞こえません。と言うか、普段耳にしている生活音も聞こえないのです。

全身から汗が吹き出し、強く脈を打ち、吐き気と呼吸も苦しくなってきて『死ぬかも!』と考えました。心の中で手を合わせて『助けて!』と叫んでました。

暫く経って、フッと力が抜けて動ける様になりました。目も開き大きく深呼吸をしました。上半身だけ起き上がり顔の汗を拭いながら呼吸を整えました。

『あれは何?見ちゃいけない物を見ちゃったよね?』

本当に怖かったです。その女の子は自分と同じ位の年で、細身の小柄な少女でした。表情は全く分かりませんでしたが、全身から哀愁を感じました。

「助けて・・・」

そんな台詞が聞こえてきそうな感じでした。

 

気持ちを切り替えて家の居間に行きました。両親から「おはよう 早いね」と言われましたが、暑くて目が覚めちゃった、と言って顔を洗いました。

この出来事は両親に話せませんでした。話したら現実に起きた事を認める感じがしたので、全て夢か幻か、とにかく早く忘れようと思いました。

身体に異変

金縛りがあった後、穏やかに過ごしました。忘れかけた頃、体調の異変に気が付きました。

何処かに行こうと電車に乗ったら、いきなり具合が悪くなりました。動悸・冷や汗・吐き気が急に襲いました。私は驚いて次の駅で一度降りました。何が何だか分からないのですが、あの金縛りの時の症状に似ているのです。

駅のホームで少しの時間休んでいたら気分も良くなり次の電車に乗った直後、さっきの症状より酷いものが襲いかかりました。ダメだ・・と思い家に帰えりました。

皆んなと過ごしている時は症状も無く平気なのですが、一人になると不安になり食事も摂れず『私、どうしっちゃったんだろう?』と悩むばかり。どんどん身体はやせ細っていき体力も無くなっていきました。

高校は電車通学だった為、一人で通うのは到底無理な話で夏休みが終わっても学校に行くことは出来ませんでした。単位は完全に足りなくなり、高校中退も考えました。でも父親の他界と、それまでの学校生活での評価で何とか卒業する事は出来ましたが、社会人になれるの?と自分の将来に不安を覚えました。

自分の価値

父親が残した会社を専業主婦だった母が継いだのですが、とても大変そうでした。原因不明の私の身体の症状や、慣れない会社勤務、取引先との付き合いと365日休まず働いてました。私は申し訳なくなり、早く何とかしたいと思っていても身体が思うようになりません。

色んな病院で精密検査を受けました。西洋医学がダメなら東洋医学の漢方薬も飲みました。良いと言われる事は何でもやりましたが、全く効果はありません。

母は私の異変を病気と考えず、何か悪いものが憑いているのではないか?と思ったらしく、その筋の先生を尋ねたそうです。詳しくは聞いてませんが、大分お金を掛けたようです。しかも何度も。

そして私自身で見つけたのが「精神科」です。以前ブログでも投稿しましたが、自治体で相談出来る場所が有り一人で行きました。そこで病院を紹介してもらい通院を始めました。

私の兄弟も、私を気遣ってくれました。母がいない夜は兄がそばにいてくれたり、家ばかりにいる私を無理に外へ出る事を勧めてくれたり。普通考えたら20歳の女性が、いつも兄と行動していたら気持ち悪いですよね。でも常に一緒でした。

家族の支えで何とか生活していました。この支えが無かったら本当にダメ人間になっていたかもしれません。自暴自棄になっていたと思います。

でも正直、ずっと不安でした。私は一生 家族の支援に頼りながら生きて行くのか?私の存在意義は何?周りの同年代の女の子たちは夢や希望に溢れているのに、どうして自分は?

そんな事を考えながら27歳の夏まで過ごしていました。

私を救った出逢い

命の恩人であるAさん

母の友人の息子さんが、ステーキハウスを経営していました。私達家族もよく利用していたのですが、母が息子さんであるマスターに私の事を相談していたようです。その事は私は全く知らずにいたのですが、ある日近くのスーパーで偶然マスターに会いました。

「さっちょんは霊とか信じるの?」

突然のマスターの質問に驚きました。が、

「霊感はそこそこあると思うし、今でも心当たりがあるよ」

「今日 店に霊感の強い友達が来るんだけど、もし時間があるならおいでよ」

急な誘いにびっくりしましたが、嫌な気持ちはなく導かれる様に約束の時間に店に行きました。カウンター席に一人の男性がいて「いらっしゃい!あの人だよ。」とマスターが声を掛けてくれました。

名前はAさん。何か不思議な男性でした。今でも本当に人間なのか?と思って仕舞うくらい不思議なオーラを纏っている人です。

Aさんの第一声は「あなた、よく今まで生きてこれたね」でした。「このままにしておいたら、間違いなく死ぬよ」

普通、こんな事言われたら怒りますよね?でも「やっぱりね」と思いました。

Aさんの話によると「あなたに憑いてる霊は全部で4体。身体の中に強い霊が1体と外に3体憑いてるね。不幸中の幸いなのが全部人間の霊だから生きて来れたのかもね」

他にもたくさんの話をしてくれました。そんなに霊は存在するのか?霊の種類ってどれ位あるの?霊に憑きやすい人ってどんな人?話している内に『この人に任せて大丈夫』と安心感を持てて、その夜我が家で祓ってもらう事になりました。

お祓い

使った道具は線香、ロウソクと火、日本酒、塩、お祓い棒の5つ。私とAさんは1階の居間で、母と犬(シーズー)は2階にいました。

Aさんはお経の様な呪文?を唱えながら、お祓い棒や塩と日本酒を撒き始めます。目線は私の上半身の周りと後ろ側。私を見てるのでは無く、私を通して後ろにいる何かを見ている感じの目線です。お祓いの最中はAさんの表情は知らない顔でした。二天門の顔です。照明は落としていてロウソクだけの明かりなので、ハッキリとは見えなかったのですが、そんな印象がありました。

その時、私はと言うと。4回頭の上からスッポンで吸われる感覚が有りました。もちろん実際に吸われた経験は無いのですが、イメージを表現するとこうなります。

約1時間位経った頃でしょうか。「終わったよ」の一言で電気を付けました。パンパンに浮腫んだAさんが倒れていました。顔色は土色で「大丈夫ですか?」と声を掛けました。「あんまり大丈夫じゃないけど、うん、平気だよ。」私は「私に憑いてた4体はどこに行ったの?」「俺の身体に一旦封じ込めて、後で霊道に送るよ」と言ってました。

少し休んだ後、Aさんは家に帰って行きました。

さっちょん復活

お祓いが終わった1週間後、Aさんはもう一度お祓いに来ました。今度は私に悪い霊が憑きにくい身体にするお祓いだと言っていました。「あなたはね、霊の波長とあなたの波長が似ているんだよ。だから祓ってもまた憑いちゃうから空間を変えましょう」と言っていました。

それから半年後、精神科の通院を止めました。薬も余程の事がない限り頼りませんでした。

さらに半年後、バイトとして勤務していた飲食店の社員のオファーがあり入社しました。

考え方もポジティブになり、負けず嫌いで物事をハッキリ言える様になりました。

Aさんは「これがあなたの本来の姿なんだよ」と教えてくれました。

今でも何かあると相談しています。あの時の本音を聞いたら「あの時はまだ、自分も今ほどの力を持っていないから大変だったよぉ。出来ればお祓いしたくなかったもん。でもマスターのお願いだし、あなたと出会っちゃったからね」

 

最後に・・

よく今まで生きてこれたね。

この話を聞いてから20年。大きな病気もせず、やりたい事をやって来れました。自分の存在に疑問を抱いていた10年間が不思議な位です。

母にも兄弟にも、マスターにもAさんにも、私を支えてくれた皆んなに感謝です。

今度は私が皆んなを助ける番です!任せて!

 

ABOUT ME
satchon
当ブログにご訪問頂きありがとうございます。 自由に生きたい!本気で切実に願うアラフィフオンナ(^‐^)vです。 25年間 大手飲食店で勤務してきた経験や、日常の些細な事を気ままに語る雑記ブログです。

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